【コース概要】
　 三条の湯に１泊し、雲取山に登ってきました。この時期はまだ雪が多く、思っていた以上に体力を消耗しました。

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後山林道から三条の湯を経て雲取山、石尾根を経て鴨沢　ルートマップ

西東京バス　西鴨沢バス停

お祭りの後山林道入口

後山林道ゲート手前の駐車スペース

　 奥多摩駅から西鴨沢行きのバスに乗り終点まで行く。本当はお祭バス停が近いのだが丹波山村まで行くバス便は少ない。 国道をお祭バス停まで歩くと、その先右手に後山林道に入る道があり、そこを入っていく。しばらく歩いて行くと道路脇に広場があり何台かクルマが止まっている。ここまでは問題なくクルマで入れる。その先にゲートが有り関係者しか入れないようになっている。

後山林道ゲート（ここから先は関係者のみ）

林道終点

三条の湯

　 ゲートを越えて進むと東京都水源管理事務所のクルマとすれ違う。林道の日陰にだんだん雪が残るようになって来る。そうこうするうちに林道の終点に到着。三条の湯と書かれたクルマなどが停まっている。
　 終点からは少し下って橋を渡り先に進む。道には雪がついていて少々気になるがどうにか歩ける程度だ。途中、斜面をジグザグに登る場所があり、更に回り込むと三条の湯が見えてきた。下にはテントサイトがあるが、平日にもかかわらず２〜３張りテントが張られていた。

三条の湯の前の様子

三条の湯で宿泊の受付を行う

宿泊部屋の様子

　 三条の湯に泊まるのは今回で３回目。１泊２食付きで9,500円。１万円を切っているのは嬉しい。受付後、飛龍の間に入るよう指示される。詰め込めば６人は寝られそうな広さだがこの日は２人で泊まれた。窓も大きくなかなか快適な部屋だ。石油ストーブが置かれ勝手に点けてよいようになっていた。夜は冷えるので助かる。

三条の湯の温泉入口

小屋の晩ご飯

食堂入口付近の様子

　 夕食前に温泉に入る。沸かし湯だがややヌルッとしていてアルカリ性っぽい。ここも２人で入れたので気持ちよかった。夕食は５時半から。北アルプスなどに比べると少々寂しいが、食の進む内容だ。女性の大きいグループが来ていたことも有り、食堂はほぼ埋まっていた。
　 食事後部屋に戻っておしゃべりしていたらいきなり電気が消えた。よく考えたらもう消灯時間の９時だった。毛布２枚と掛け布団１枚で寝る。少々寒いがまあ寝れた。

小屋の朝ご飯

食堂のテーブル

朝の小屋の前の様子

　 朝食も朝５時半からなので５時に起きて身支度をする。食堂に行くと昨日とほぼ同じ人数。ほとんどが雲取山登山なのだろう、食事無しの早出の人はいないようだ。

迂回路の入口

途中見えた奥秩父主稜線

三条ダルミからの眺め

　 雪はそれなりにあるが大半は雲取山を目指す模様。先にチェーンスパイクを付けて出発。本来ならば小屋の先から登り始めるのだが、崩落か何かの理由で通行禁止となっており、一旦下に戻ってキャンプ場先から登るような迂回路が出来ていた。ジグザグに登って小屋の上で本来の道と合流する。先行していた女性10人男性２人のグループに追いつくが、着替えをしていたら再度抜かれる。このグループ、中年女性のグループと甘く見ていたのだが、その後追いつくことが出来なかった。後で聞いたところ、彼女たちは日本山岳会の研修に参加している中級クラスの人たちだった模様。どうりで統制がとれていて足も速い。
　 さて、道は雪がだんだん深くなってくるが先行しているグループがあり、また凍っているわけでも無いので問題なく歩ける。ただ、尾根道では無く山腹トラバースの道なので場所によっては滑落の恐れもあって緊張して歩かなければならない。 トラバース道がずっと続いたのち、やっと三条ダルミに到着。いつか追いつくかと思っていた先行の女性グループはもう影も形も無かった。

三条ダルミから雲取山への最後の登り

山頂に到着　女性グループが出発するところ

雲取山山頂　山梨百名山標柱

　 三条ダルミで休んでいたら女物の毛糸の帽子を拾う。先行のグループのものかも知れず、山頂で渡せたらと持って出発。雲取山山頂への道はここから標高差２００メートルほどだが、雪もあって登りにくい。感覚的には３００メートル登るような感じでようやく山頂に到着した。そうすると、くだんの女性グループが丁度出発するところだった。帽子の忘れ物について尋ねると、やはりグループの中に持ち主が居た。ぎりぎりで手渡すことが出来て良かった。

雲取山山頂

南アルプス方面を望む

山頂の一等三角点

　 快晴ということもあり、山頂からの眺めはすこぶる良い。南アルプスの山は形からだいたい分かるのだが、奥秩父や大菩薩山系の山々はなかなか同定しづらい。雲取山山頂標識はこれまでのものとは変わっていた。

雲取山避難小屋

避難小屋の室内

山頂から石尾根を望む

　 山頂からの眺めを楽しんだ後、避難小屋に行ってお昼ご飯とする。改めて中を覗くと広くて立派だ。使う人のマナーも良いようで清潔に保たれている。ここでお湯を沸かしてカップ麺の昼食とした。

少し下って雲取山山頂を振り返る

旧奥多摩小屋跡地で建設中の建物

整備中の「五十人平」野営場

　 山頂を辞して小雲取山、ヨモギノ頭を通過して旧奥多摩小屋に到着。なにか工事中の建物があったので解体中なのかと思ったら、新しい建物がほぼできあがっていた。その先のテント場も整備されて居るようで建物はテント場の受付棟のようである。トイレも新設されるようで今後が期待される。自分もかつて息子とここでテント泊したものだ。尤も今だとテントを持ち上げるだけの体力は残っていないが。

マムシ岩（1,433m）

堂所（1,280m）

小袖からの林道との合流箇所

　 ブナ坂からは七ツ石山経由もあるが、少々消耗してしまったので迂回路を進む。この辺りまではまだ残雪が多い。マムシ岩からは尾根沿いの道になるが、ここまで来ると雪は日陰の一部だけとなり歩きやすくなる。
　 堂所を過ぎるとだんだん人の手が入った感じになり左下に小袖に通じる林道が見えるが、なかなか合流しない。廃屋の脇を通ってようやく林道に合流した。ここでチェーンスパイクを外す。

小袖乗越の駐車場

鴨沢の集落内を歩く

鴨沢バス停・鴨沢登山口

　 舗装路を進むと小袖乗越の駐車場がある。トイレなどもあり以前見たより随分整備されたようだ。ここから再び山道に入り鴨沢を目指す。乗越からすぐのイメージだったが思ったより距離があった。
　 やがて眼下に鴨沢の集落が見えてきて、無事鴨沢バス停に到着。やはり長い道のりだったが無事にたどり着けて良かった。バスの時間を見るとまだ出発まで１時間ある。奥多摩駅方面３０ｍほど先に食堂があったので、そこで軽く一杯やる。時間をうまく使えてラッキーだった。
　 今回、２日目の行程は雪のせいもありなかなか時間がかかった。体力的には通常の３割増しくらい必要だったのではないか。まあ、それでも無事に歩けたし、チェーンスパイクを履いての長距離山行も経験できてよかった。

（おわり）

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